2005年10月05日

DOCHU Sand Pillars

徳島県阿波市には、「阿波の土柱」という国の天然記念物がある。
土柱は土柱高越県立自然公園にも指定されており、
観光名所の一つとして親しまれている。

さて「土柱」とはなにか?
字の通りで土の柱です。
私も徳島へ来るまで知りませんでしたが、
地元では世界三大奇勝(イタリアのチロル、アメリカのロッキー、日本の徳島)とも呼ばれ、土柱は雨などの侵食によって作り上げられた天然の彫刻物?と言われています。

一般的に土柱というと下の写真の「波濠嶽」なんですが、
この周辺には、灯籠嶽、莚嶽、橘嶽という土柱も存在します。
dotyu03.jpg
個人的にも就職してからの5年間、ここの周辺整備に携わっています。
自然公園だけに色々と制約が多い中の整備になりますし、
掘削してそのまま放置すればいつの間にか土柱のようになってしまうのですから
相当地盤は悪いです。
台風、大雨等の際には、公園内でも土砂崩れが色々なところで発生します。
ですから、整備しても被災することもあるので悲しいです。

で、昨日、久しぶりに土柱へ行ってきたんですが、
2年前に担当した遊歩道を見てきました。
延長は100mくらいなんですが、谷間に幅2.5mの遊歩道兼管理道ですから、結構沢山の伐採をしなければなりませんでした。
痛々しいので、整備後は出来るだけもとの森の中に隠れるようにと工法を考えましたが、整備したもののすぐに台風等で壊れるのは問題があるため、結局、補強土壁で整備しました。
表面のジオテキスタイルには通常、洋シバなんかが植え付けられるんですが、発注者と業者さんにお願いして、できるだけ現地の植生が生えるように、発生土や根株等を表面に入れてもらいました。そのおかげかどうかわかりませんが、下の写真で見るとわかるようにだんだん森の中に遊歩道が隠れていっているでしょ?(ちょっと管理しないといけませんね。)

ジオテキスタイルは、ランドスケープデザイン的には賛否両論のようですが、耐久性と景観、ライフサイクルコスト等を考えるとどうなのでしょうか。

ま、ともあれ我々は自然を破壊してしまうのですから、
自然を復元するという気持ちを忘れないことこそが大事なのではしょうか。

dotyu01.jpg dotyu02.JPG
posted by Hideki at 22:34| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | Landscape Design | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とてもかわいい木柵ですね。自然にもアーバンにもあいそう。。とても気に入りました。舗装はなんだろう?竹による舗装の劣化などはないようですね。

土柱は知らなかったです。シロアリの巣みたいですね。でも活かしたい景観です。
Posted by みやがわ at 2005年10月07日 00:31
コメントありがとうございます。
この木柵は、杉の間伐材を使用した防護柵です。支柱は、強度的な問題で鋼管支柱にしています。利用形態が遊歩道であれば、オール木製の防護柵を使用したのですが、軽トラック等が走行するので、ガードパイプやガードレール程度の強度が必要となりました。でもガードレールは避けたかったので、色々と探していた時に、この遊歩道に使用している補強土壁の専門メーカーさんと電話で話をしているときに「間伐材を使用したガードレールを今、製品化しようとしているんです。」という話を聞いたので、早速、発注者と協議し、使用することになりました。
こういった現場やメーカーさんとの繋がりからいろいろなアイディアが出てくるんだなとこの時思いました。

あと、土柱は、あの放浪画家の山下清氏の作品にもなっているんですよ。
またコメントよろしくお願いします。

Posted by Hideki at 2005年10月07日 18:03
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